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記者会見

2021年2月12日 定例記者会見

皆様、ご多用の中お集まりくださいまして、誠にありがとうございます。この2月で私が市長に就任して6ヶ月が半年が経ちました。この間、コンプライアンスの徹底、それが何より大事だなと。そしてそれに基づく健全な市政運営、これをしっかりしていかないとならない、そう強く改めて感じている次第です。

それでは安芸高田市の令和3年度の当初予算についてご説明します。まず本市の財政状況ですが、新型コロナウイルスの影響によって市税等の歳入は減少する見込みです。一方歳出においては社会保障費や公共施設の維持管理費といった経常的な費用が増加してきています。これらによって経常収支比率は98.2%となっていまして、財政調整基金こちらは減少しており、総じて本市の財政は逼迫しているという状況にあります。

この問題を将来世代に先送りすることなく、一刻も早く持続可能な社会が実現できるよう、全体最適を意識した事業の見直しに取り組んで、財政の健全化に努める方針です。それでは主な事業のご紹介です。資料は市政方針の後ろからですね、ページで言うと1というところをご覧ください。

昨年9月の所信表明と同じく7つの柱で組み立てています。1点目は危機への対応です。こちらは皆様ご承知の通り、新型コロナウイルス感染症そして災害への対応能力、これらを一段と高めていく考えです。2つ目については教育の推進です。子どもたちの思考力・判断力・表現力といった総合的な生きる力、これがしっかりと高まるよう教育の質、これを追求していく考えです。冒頭で申し上げた通り、厳しい財政状況ではあるんですが、この教育に関しては未来への投資ということでしっかりとした予算配分を行っています。

3点目は医療・介護・福祉の充実です。教育と同じく、子育てにも重点を置いています。例えば、小学校の統合に合わせ新たに高宮町に児童クラブを開設します。また、ネウボラや検診といった事業を拡充するとともに、地域医療体制の充実として吉田総合病院への助成を行っています。なお、この市民と身近にある行政サービス、市民が直接相対するサービスというのはどうしてもばらまきになりがちです。ですので、今後は需要サイドよりも供給サイドに力点を置いて、あらゆる施策を組み直していく考えです。例えば、医療関係で言えば患者が需要サイドですねで、供給サイドは病院です。市民の方、需要サイド。個人のところにお金を渡せば、これ分かりやすく喜んでもらえます。ただ、なかなか効果が上がりません。ではなく、やはり財政のそもそもの意味ですね、みんなから集めてわざわざお金を集めてそれを使うんだ、その意味を改めて見つめ直した結果です。

続いて4点目なんですけども、次ですね、3ページの下の方にあります生活環境の向上です。社会インフラの整備というのはもちろんなんですが、ゴミを減量化といったあたりも含めて、持続可能なまちづくりを進めていきます。また、関係人口という視点では市の魅力を市内外に発信していくよう力を入れていきます。例えば、この度の副市長の公募もちろん副市長いい人材を探したい取りたいというのは第一の目的なんですが、付随して今申し上げた市内外への魅力のアピールにもなってます。そのために公募という手段を使いました。実際、4000件を超える応募があったという点を踏まえれば、この市内外に「安芸高田というのは面白い場所なんだよ」「これから変わろうとしているまちなんだよ」その発信は十分にしっかりとできたんじゃないかなと思っています。

続いて5点目なんですけども、産業の振興です。例えば、農業。スマート農業というものも進めます。または有害鳥獣対策としてモデル地区を選定しそこで実証実験を行うなど、これをまたポイントを絞って事業を行い、効果がより高まるように図っています。また、商工業という観点ではコワーキングオフィスの活動やパラレルワーカーとの交流、これらを通して地域の仕事づくり、これに注力します。

はい、あと2つですが、6点目は文化・芸術の振興です。とりわけ神楽、ここに重点を置こうとしています。神楽が世界に通じるコンテンツとしての地位を得られるよう、これまで以上に発信に力を入れていきます。また、毛利元成関連では没後450周年入城500周年という節目がこれから来ますので、そこに焦点を合わせて事業を展開していきます。

そして最後、多様性の構築です。引き続きではあるんですが、多文化共生や男女共同参画などについては市民の意識が高まっていくように、啓発活動を行います。とりわけ性的マイノリティの課題に取り組むという意味では、本市においてパートナーシップ制度の導入を考えています。反対になんですが、婚活事業ですね。これについては今の社会、今の時代においては公共性が下がってきたと判断し、廃止を決定しています。

以上、令和3年度の予算についてご説明しました。今申し上げた通りなんですが、新規の大きな事業というのはありません。まずは事業を見直し、財政健全化を進める1年となります。その上で未来への投資を可能とし、新たに真に統合されたまち、安芸高田市、これを実現していく、そのように考えています。詳細については財政課長から説明をしていただきます。

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