記者会見

2021年1月4日 臨時記者会見~安芸高田市副市長公募プロジェクトwithエン・ジャパンについて~

 

安芸高田市副市長公募プロジェクトwithエン・ジャパンについて

 

はい、定刻になりました。皆様、本日はお忙しい中、安芸高田市副市長公募プロジェクト with エン・ジャパンにお越しいただきまして、誠にありがとうございます。本日、私、新谷が司会進行を務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

この後、安芸高田市長、石丸伸二よりご挨拶と安芸高田市や今回のプロジェクトにかける思い、プロジェクトの詳細を発表いたします。その後、質疑応答と写真撮影を予定しております。それでは早速でございますが、市長よりご挨拶をさせていただきます。石丸市長、よろしくお願いいたします。

 

副市長公募の背景

 

新年明けましておめでとうございます。年始のお忙しい中、そして遠いところわざわざお越しいただきまして、ありがとうございます。

新年最初の発表は副市長の公募についてです。そして、この市の命運をかけたプロジェクトなんですが、すでにご案内の通り、エンジャパン株式会社のお力添えによって実現することをまずご案内しておきます。

エンジャパンの皆様には準備の段階からいろいろな面でご支援をいただいてきました。おかげさまでこうして記者会見を迎えることができています。この場をお借りして改めてお礼を申し上げたいと思います。

では本日の説明なんですが、全部で3つのパートで構成してあります。全部で約20分程度を想定しています。お付き合いのほどどうぞよろしくお願いいたします。

まず最初に公募の背景導入部分なんですけども、なぜこれを思いついたか、その思いついた人間についてご案内するところから始めてみます。

こちらが私の自己紹介。いつもあの取材をいただいている方にはよく見慣れたプロフィールでなんですけども、こちらにある通り、地元生まれ地元育ちの38歳ですね。

小中と地元で育ちまして、高校は広島の市内の方へ出たんですけども、それもですね、この吉田町からやりましたので。そしてその後もですね、浪人中もここから広島駅の近くまで通学してましたので、19の時までこのまちに住んでいます。

で、その後ですね、大学に入って大学は京大の経済学部だったんですが、そこを出て入ったのが三菱東京UFJ銀行。今は三菱UFJ銀行という銀行に入りまして、最初の2年間は営業でした。

で、その後ですね、いわゆるエコノミスト、アナリストという職に移ってほとんどその後はそれをして過ごしています。

この文章の中にも書いてますが、2014年の3月にニューヨークに駐在しまして、以来4年半ほどこの南北に広いアメリカ大陸をぐるぐる回ってたと全部で9カ国ですね。アメリカ、カナダ、メキシコ、パナマ、コロンビア、ペルー、アルゼンチンですね。

それらの都市25都市をグルグル講演をして回るというそんな仕事でした。日本に戻ったのが2018年の8月です。

その後もアナリストを続けてまして、東京では2年弱ほど過ごしました。ここまでが前振りですね。

 

で、その後大きな転機となったのは2020年の春、4月頃だったかと思いますが、例の河合事件というのが世を騒がすようになりました。

事件をこう追っていくと、2020年の6月、7月、前市長当時の児玉市長が辞任をされるという流れに行き着きます。

7月4日、3日、4日ぐらいが議会での承認を得たんだったかと思うんですが、正直その時まではあまり意識してませんでした。

この安芸高田市という町を、丸刈り市長というので、だいぶワイドショーでも取り上げてもらったので、全国的には知られてしまったなという意識があったんですが、個人的に、だからどうしようというのはありませんでした。

ただその後なんですね、私の見方がガラッと変わりました。

7月の7日だったんですが、ネットでニュースを見てると、前の市長が辞めて当時の副市長が出馬をするという記者会見をされてます。

その時に他に候補者がいないと報じられたんですね。それまでの騒動というのは要は贈収賄ですね。もうこれは個人の腐敗です。個人の問題ですよね。

ただおかしいと変えなきゃいけないのに、それが変えられないとしたら、これはもう政治の腐敗だと思います。もっと言えば社会の腐敗ですね。相当に痛んでる。果たしてこれでいいんだろうか。

でももう変える力もなくなったんじゃないかな、というのが当時の思いです。そして一晩考えて出た結論としては、自分がやろうと自分だったらできるんじゃないか。

これは市長選に通るというのはもちろんですが、その後の改革もできるだろうと、ここに書いてあるような人間だったら客観的に見て任せてみていいんじゃないかな、そう思われるような気がしました。

そこからは皆さんご承知の通りですね。8月10日の選挙で無事に当選を果たして、現在に至ります。

 

その選挙の時も掲げてたんですが、私が目指すまちの姿というのはこの「世界で一番住みたいと思えるまち」です。

これは微妙なニュアンスなんですが、「住みたい町」ではないんですね。住みたいと思えるとわざわざ少し面倒くさい話をしてます。

何が違うかというと、住みたいというのは主観の話です。と思える。ここに客観を含ませるその意図があってこのニュアンスにしてます。

ただこのニュアンスがどういう意味を持つのか、何を訴えたいのか、これは職員であり市民の方々に今問いかけているところです。あえて説明せず、あえて答えを明かしていません。

ですので、本日もそこは飛ばさせていただきたいと思います。

 

この「世界で一番住みたいと思えるまち」がそれに向けて3つの柱ですね。政治の再建、そして都市開発、産業創出。何回もこれ議会の定例会でお話ししてますので、ここでは割愛しますが、短期中期長期、そのような目線でいろんな政策を作って実行していこうと考えています。

これらによって町を発展させていくという考えなんですが、言い換えると、今発展してないんです。この言葉にある通り、町の成長曲線もう右肩下がりなんですね。長きに渡ってです。

これを右肩上がりに変えていきたい。変えていこうと。そういう改革です。衰退してしまったその背景要因、一番大きいのは旧町意識だと思ってます。合併の弊害です。2004年にこの町は6つの町が合併して出来上がったんですが、その時によくも悪くも継続を選んでしまいました。

なので依然として旧何々の意識が強く、市民の方々に根付いてます。ゆえに常にいろんなものが部分最適でばかり語られ、全体最適が果たせない。これが衰退の大きな原因だと捉えてます。

ですので、意識を統合していく、安芸高田市として新たに真に統合された町。言葉としては新/真・安芸高田市(しん・あきたかたし)と捉えています。これをしたいと考えています。

これらの改革の象徴として、今回行うのがこちらの副市長の公募です。

 

少しこの体制ご説明します。副市長というのは、今年の6月に2人体制になったんですけども、現在は1人だけ埋まっています。

この10月に県庁から米村副市長にお越しいただいて、今一人埋まっています。米村副市長、行政のプロの方です。つまり守りの要なんですね。

したがってもう一人、今回公募でお招きする方には、攻めの要になっていただきたいと思います。市長以下、攻めと守り、この布陣でこの町、安芸高田市に変革を起こしていく。これを狙ってます。

じゃあどんな人が攻めの要になりうるのか。3つほど考えてきました。

まず1つ目、多角的な視点。行政というのはいろんな分野にいろんなサービスを提供します。言い換えると、多岐にわたるニーズがそこにあります。

したがって、多角的な視点が必ず必要です。そして2つ目、課題解決力です。今までなかったものを生み出す、無から有を生み出す。今までできなかったことをできるようにする。不可能を可能にする。

そのためにはやはり実行力、行動力というものが必要になってきます。

発想力と行動力。そして最後です。これがもしかしたら一番大事かもしれないですが、3つ、使命感だと考えてます。

自分が社会の役に立ちたいでは足らないと思ってます。自分という人間は、自分の能力、才能と努力は社会に生かさないといけない。世に還元しないといけないんだと、そこまで思う方。

そうした使命感を持った方にぜひ、この町の副市長を務めていただきたいと思っています。ここまでがざっと募集の背景ですね。ここからがあと10分弱なんですが、実はサラッと終わります。

 

募集の概要

 

2つ目のパートは募集の概要です。この辺りが実務的な話ですね。

まず募集期間なんですが、本日1月4日から1月の31日月末ですね。月末日曜日のギリギリまで、23時59分までが募集の期間です。この下に書いてあります、エン・ジャパンが扱っている各種の転職サイトですね。ここらにあります履歴書の登録、こちらを押していただいて応募してもらうという形になってます。

実際の選考方法なんですけども、このようになってます。全部で3段階考えてまして、事実選考というのは先ほど申し上げたWebからの申し込み、これを書類審査する段階です。

2月の2日までには合格通知を該当の方にお送りできる予定です。2つ目なんですね、ここが実はこの選考の一番のポイントになってます。2月の9日から3日間で行うんですが、Web面接、面接する人間、面接官は市役所の職員です。

職員の代表、これによって選んでもらいます。私は就職して15年あまり銀行に勤めたんですが、いつも納得がいかないものの一つに、自分の上司が選べないというのがありました。

これだけ民主主義と言いながら企業行動というのは民主主義ではないんですね、親と上司は選べないのが当たり前のようになってますが、これ本当に正しいのかなとずっと思ってました。

そして私の結論は、選んでいいんじゃないかと、選んだ方がいいだろうというものです。故にこの大事な選考の過程で職員の面接を入れました。この職員を代表する面接官なんですが、これもまた選挙で選んでます。

職員今だいたい380名ぐらいですかの自薦他薦というか全員の投票ですね、課長職で誰がいいか、係長のクラスだと誰がいいか、男女それぞれ選んでもらいました。

で、今回は実は部長クラスは外してます。部長より下ですね、うちの市役所だと市長副市長の下はもう部長なんですが、部長は選考面接官に入れないようにしてます。課長以下ですね。

これは私の持論なんですが、管理職、マネジメントの仕事が組織を作る人を作る、人を作るものだとするならば、大事な時こそ下に任せるべきじゃないかと。その時になってああだこうだ言うようじゃ仕事してなかったじゃないですかと言わざるを得ない。

故に今回部長は外れてもらってます、代わりに自分たちが信を置ける、信頼できる部下に任せてもらう、その人たちに選んでもらうのが、この2段階目です。

最後ですね、その後は対面の面接を予定しています。現在、今時点ですが、市長ともう一人の副市長米村さんですね、2人が実際にお会いしてみて、この人だというのをやる。これが最後の選考になっています。

予定としては下に書いてますが、2月の末に内定を出せると考えています。その後ですね、米村副市長の時もそうだったんですが、議会の同意、これは2月から3月にかけての定例会ですが、そこで同意を得て4月の1日にここに着任いただくと就任してもらうとそういう流れを予定しています。

 

募集の詳細

 

この後ですね、募集の詳細なんですけども、ここにあります。これQR生きてますよね?私さっきテストしたらページが落ちてたんですが、もしかしたらすいません。QRが生きてないかもしれないので、あのググった方が早いかもしれません。

「エン・ジャパン 安芸高田」で出てきますので、そこをご覧ください。あの、私が今お話ししたようなものが丁寧に書いてあります。

で、今回ですね、エン・ジャパンさんに個別にインタビューもしていただきました。それらもですね、インタビュー記事としてまとまっていますので、ぜひ詳細は文面としてこのサイトをご覧いただければと思います。

そのエン・ジャパンさんなんですが、今回ですね、この準備から最後の選考まで、あらゆる場面でご支援をいただいています。

この公募に対して自力でやることも考えたんですが、なかなかどうして現実的じゃないな。じゃあやはり人材の転職のエージェントを頼るべきだと思ったんですが、いろいろ検討した結果、この多岐にわたるきめ細かいサービスもあるんですが、一番今回重視したのはエン・ジャパンの実績でした。

実際、この前のところでは富山県の氷見市です。この前は大阪府の四條畷市で副市長の公募っていうのを、このエン・ジャパンとそれぞれの市が連携して実行されていらっしゃいます。

ですので、安芸高田市としてもぜひその知見をお借りしたいというふうに考えまして、この度、エン・ジャパンさんにお力添えをいただいているという状態です。

 

あともう1~2分で終わります。最後に、安芸高田市の概要は本日こちらにお越しの皆様にはもう今更なんですが、簡単にまとめるだけまとめています。

資料の空きを埋めるという意味ではないんですが、ご覧いただければと思います。広島県の北部に位置するこの安芸高田市なんですが、広げてみるとあの右のですね、中国地方のちょうど真ん中ぐらいに位置するとそんな町です。

なので、安芸高田を流れる川というのは太田川が南のですね、瀬戸内海に通じる一方で北の日本海に抜ける川というのもあります。そんな中国山地のど真ん中に位置するのがこの町です。

あとはもう最後ですね、これ簡単にWikipediaにも載ってる情報なので、こんな数字です。人口2万8000人で面積が広大です。ゆえに人口密度は平方キロメートルあたり50人ちょっと。言うなればスカスカの町なんですね。

スカスカというのはどういうことかというと、自治体として行政として非常に燃費が悪いということです。なので、少々の頑張りじゃ発展に向かないと思っています。

今回の公募の副市長の力も得て、そして市役所の総力を挙げてこの改革を成し遂げたいと考えています。

 

せっかくなので、これ写真3つほど用意しています。1枚目、八千代町土師ダムの桜ですね。5500本植わってるらしいですが、これ西日本では1番ですかね。かなり大きい方で名所だというふうに聞いています。自然は豊かです。

2つ目、左下のこれ、神楽という伝統舞踊なんですけども、私非常に大好きです。ひいき目に言っても非常に優れた文化で、これは世界に通じるコンテンツだと思っています。

ゆえに、この攻めの副市長には一つ、この神楽をですね、もっと高く遠くまで運んでいってほしいなと。

最後右下の、有名な毛利元就です。ただ私実はこの毛利元就の話をするのがあまり好みでありません。なぜかと言うともう500年も前の話なんですね。東京を語るときに400年前に徳川家康が幕府を開いたっていう風に言わないです。言わないです。

なぜかというとそれより後の方に話題があるからです。つまり、この町は500年間、これ以上の話題が出てないんですね。非常に厳しい言い方ですが。せいぜい最近、盛り上がったのは多分1997年大河ドラマの、また「元就」です。そろそろ毛利元就を超えていきたいというふうに思ってます。

それこそが「新/真安芸高田市」その実力その成果になるんだと信じています。

以上、ざっとですが、この副市長の公募についてご説明しました。

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